2023年5月30日火曜日

突然エラーになってログインできなくなったアカウントは「停止されたGoogle Workspaceアカウント」と関連はあるのか

5月か6月ぐらいのこの時期ぐらいに、アカウントに突然ログインできなくなったという話が時々でてきます。その場合、無料版 Gmail( @gmail.com )ではなく大学等学校から貸与されたアカウントの場合もあるかもしれません。

大学では、データ移行のために卒業後(離職後)一定期間(30日だったり 90日だったり)の猶予期間が設けられている場合もあります。そうした場合には、即時使えなくなるのではなく、少したってから使えなくなります。

さてここでは、組織的に管理運用される Google Workspaceのアカウントが管理者によって「停止」された場合、利用者側からみてどのような挙動になるのか検証した結果を備忘録として残します。この検証は 2023年5月30日のものであり、将来的なアップデートなどによって変更されることがある点はご注意ください。

以下検証した結果、「突然ログインエラーになり、パスワードを入力してもエラーになる」ちう現象がこのケースでは起こるということになります。

特に学校から貸与されたアカウントで長らく Googleフォトなどデータを蓄積していた場合(そういう認識なく)、そのデータに突然アクセスできなくなるので注意が必要です。卒業を控えている場合には、自分がどのアカウントでデータにアクセスしているのか、保存しているのかを改めてチェックするとよいかと思います。


停止されたアカウントへメールした場合


無料版 Gmailから、停止されたアカウントへメールした場合、すぐに配送できなかったというエラーが返信されました。理由は、アドレスが存在しないかアクセスできないかのいずれかだということです。


停止されたアカウントで Googleへログインした場合


メールアドレスとパスワードでログインした後に、下記のように「アカウントが無効になっています」とともに、いつ利用できなくなったのか(停止されたのか)の情報も出てきます。

なおアカウントが完全に削除されてしまうと、下記のようにログインするためのメールアドレスを入力したあとに、アカウントが見つからないというエラーになります。


次にスマートフォン上ではどのようになるかを検証してみます。

iPhoneの場合


標準メールアプリ


設定 > メール > アカウント > [Google アカウント] をみると、「アカウントにアクセスできませんでした。」というエラーともに、「パスワードを再入力」画面がでます。そしてパスワードをいれてもエラーのままです(アカウントが停止されているから)。


また、停止されている状態で、設定 > メール > アカウント > アカウントを追加 よりアカウントを追加しようとすると、メールアドレスとパスワードを入力後に下記のように「アカウントが無効になっています」とともに、いつ利用できなくなったのか(停止されたのか)の情報も出てきます。



Gmailアプリの場合


Gmailアプリに追加した、 Google Workspaceアカウントが停止された場合、Gmailアプリを同期(読み込み直す、起動しなおす)するとGoogle Workspaceアカウントの設定そのものが消えます

下記のように追加されていても、アカウントが停止されるとGmailアプリから設定そのものが消えるということです。


また再度 Gmailアプリから追加しようとしても、パスワードが正しくないとエラーになります。


Android 13(Google Pixel)の場合

アカウントが停止されると、設定 > パスワードとアカウント > [Google アカウント] > アカウントの同期 において「現在同期で問題が発生しています。しばらくお持ちください。」とでます。


またその状態で、Gmailアプリからメールを送信すると、送信したメールは「送信済み」に入らず、「送信トレイ」に「キューに追加しました」として残ります。同期できないので、アカウント停止された場合には、送信されずにそのままの状態になるということです。


なおデバイスからアカウントを削除して追加し直そうとすると、メールアドレスとパスワードを入力した後に、「アカウントが無効になっています」とともに、いつ利用できなくなったのか(停止されたのか)が表示されます。


以上のように、会社、学校等が保有する独自ドメインで Google Workspaceを契約された場合、そのアカウントが組織側で停止されると、上記の振る舞いになるということになります。

2023年5月30日 @kimipooh

2023年5月28日日曜日

【備忘録】Android における Gmailアプリのキャッシュ削除、ストレージ削除方法

割と Gmailヘルプコミュニティで回答することがあるので、まとめておきます。

Pixel7a (Android 13) でテストしました。

設定(アプリ) > アプリ > すべて表示 > Gmail > ストレージとキャッシュ

を開くと右図のような画面になります。これはどのアプリも共通です。

Gmailで表示がおかしいなと思ったら、キャッシュを削除。データがおかしい場合には同期がうまくいっていない可能性もあるので、「ストレージを消去」してみてください。

ただしストレージを消去すると、再度ログインする必要があるかもしれません。

再度ログインしようとしてパスワードを忘れていたなどの事態が起こったことを想定して、電話番号等復旧オプションを確認しておくと良いともいます。

参考:Google アカウントを強化する:https://support.google.com/accounts/answer/46526?hl=ja






2023年5月11日木曜日

Google Bard の試用(Google I/O 2023の日本語対応発表をみて)

 Google I/O 2023 において Google Bard 日本語対応(日本語と韓国語)したという発表があったので早速使ってみました。

無料版 Gmailを持っているなら、Bardへのアクセスすると試用に関して同意画面が出てきて同意すると使える画面が出てきます。Google Workspaceの場合には、管理者による Early Access Apps サービスを有効化する必要があります。

まだ試用版ということで、間違った情報が結構でてきている感じはします。そこは、「他の回答案を表示」をクリックして、そちらをチェックする。Good、Badボタンを押して評価することでより良くしていくというのも大事かなと思います。

またGoogleドキュメントや Gmailへのエクスポート機能もありますね。こちらはコピー&ペーストでも代用できそうな感じはします。いずれにせよ、これで ChatGPTなど競争が激化していって、5年、10年後にはどうなっているのかワクワクしますね!

2023年5月11日 @kimipooh

2023年5月4日木曜日

パスキーを使って Googleアカウントにログイン

 2023年5月4日現在、パスワードを使わずに指紋認証、顔認証、画面ロック等を使ってログインするパスキーが実装されたようです。現時点では Google Workspaceは非対応。2段階認証の確認もこのパスキーをつかうことで、2段階認証を有効にしながら確認不要にできるようです。注意点は共用端末では使わない、とのことです。

パソコンの場合には、パスキーは端末に保存されます。その端末のロックを解除できる誰もがログインできてしまうため、共用端末では設定しないでということでしょう。

情報源


MacとiPhoneでパスキーの作成


Android OSは古すぎるOSなら分かりませんが、下記の様に自動的にパスキーとして Googleアカウントに登録されるようです。それ以外の端末は手動でパスキーを作成する必要があるのだと思います。

下記にアクセスして、指示に従います。

初めての場合には、パスキー作成の画面が出てきて、認証として他の端末でQRコードスキャン(Android OS系が必要?)するか、別の方法を試して認証して作成します。
別の方法を選択せずに、手持ちの Android 端末のカメラで QRコードをスキャンして認証しました。ここ別の方法としてなにが試せるかまでは分かりません(最初に1度しか出てこないので確認できず)。

うまく作成できれば、下記のパスキーの「手動で作成したパスキー」に追加されます。


手動登録したのは、 Macの ChromeiPhoneのChromeです。 iPhoneのほうは Macと判断されているみたいですね。

実際に使ってみる


ログインしていない、Cookie をすべて無効にした プライベートウィンドウ(Chrome)場合、QRコードをスキャンせよ(すでにパスキーを保存した端末のカメラでスキャンしてURLにアクセスした後「許可」ボタンを押す)という画面がでてきます。




Macのほうは iPhone のカメラでスキャンして許可したことで、ログインできました。

プライベートウィンドウだとそうなりますが、通常だと端末に保存したパスキーをつかうかどうか聞いてきます。Macの場合には下記のように Touch IDを使ってログインできました。


iPhoneでは、iPhoneで認証できる方式(手持ちの iPhone13では顔認証)でログインできました。

ということでパスワード不要でログインできるようになったのはかなり便利ですね!ただしうっかり共用端末でパスキー作成してしまうと大変なことになるのでそこは注意です!

2023年5月4日 @kimipooh