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2023年8月24日木曜日

コマンドラインツール exiftool を使ったダウンロードしたGoogleフォト写真・動画のファイル更新日時の修正方法(Mac編)

Googleフォトにアップロードされたデータをダウンロードして利用したいと思うとき、ファイルの更新日時がダウンロードした日時になってしまうため、いつ撮影されたのかを調べるの画面です。

そこでコマンドラインツールを使った一括変更の方法がうまくいったので備忘録として残します。

*2023年8月24日の時点で macOS 13.5 で検証しています。

exiftool のインストール


1. 「ターミナル」アプリより、Howbrew のインストール

参考:https://brew.sh/index_ja

2. 「ターミナル」アプリより、brew install exiftool をタイプして exiftool をインストール。

これが最も簡単です。

それ以外には、https://exiftool.org/ よりバイナリーデータ(exiftool)をダウンロードして、 PATHの設定しているフォルダへ配置するという手もあります。PATHはなに?という場合には、Howbrewのような様々なコマンドラインツールを手軽にインストールできるツールをつかうのがよいでしょう。

変換方法


1. オリジナル写真はバックアップしておきます(上書きするので)。

2. 「ターミナル」アプリを起動

3. cd 画像や動画が置いているフォルダ(フォルダを「ターミナル」アプリへドラッグ&ドロップしてもいい)

4. 変換する

一旦、ファイル更新日時を撮影日時へ変更してみます。

exiftool "-FileModifyDate<DateTimeOriginal"  *

これでunchanged など変更されない場合には、写真や動画のEXIFに撮影日情報がないということになります。

そのような場合には、ファイルの更新日時をファイル作成日へ変更します。

撮影するファイル形式は JPEGや HEICなどだろうと思います。

PNG(スクリーンショットなど)で撮影データは保存しないと思いますから、CreatedDateというEXIF情報内の作成日をファイル変更日へ変更する指定をしてみてください。

exiftool "-FileModifyDate<CreateDate"  *.png

exiftool "-FileModifyDate<CreateDate"  *.PNG

などPNGファイルを指定してみてください。

動画に関しては、下記のDateCreated がEXIF情報内の作成日となります。

exiftool "-FileModifyDate<DateCreated" *.mp4

exiftool "-FileModifyDate<DateCreated" *.MOV

EXIF情報のどれが使えるのか調べる方法


exiftool -time:all -s  ファイル名

で調べることができます。

exiftool -time:all -s  *.png

たとえば、iPhoneでのスクリーンショットだと下記のようになります。ここで使えそうなのは、DateCreatedであるとわかるでしょう。

FileModifyDate                  : 2023:08:23 17:46:38+09:00
FileAccessDate                  : 2023:08:24 09:55:50+09:00
FileInodeChangeDate         : 2023:08:24 09:55:46+09:00
DateCreated                     : 2023:07:02 09:16:30
ProfileDateTime                 : 2022:01:01 00:00:00

MP4やMOVなど動画の場合には、下記のようにCreateDateが使えることがわかります。

FileModifyDate                  : 2023:08:23 17:46:40+09:00
FileAccessDate                  : 2023:08:24 10:14:59+09:00
FileInodeChangeDate             : 2023:08:24 09:55:46+09:00
CreateDate                      : 2023:05:21 09:39:02
ModifyDate                      : 0000:00:00 00:00:00
TrackCreateDate                 : 0000:00:00 00:00:00
TrackModifyDate                 : 0000:00:00 00:00:00
MediaCreateDate                 : 0000:00:00 00:00:00
MediaModifyDate                 : 0000:00:00 00:00:00

もし撮影日情報が入っている場合には、DateTimeOriginal にデータが入っています。

FileModifyDate                  : 2023:07:20 10:36:43+09:00
FileAccessDate                  : 2023:08:24 10:18:12+09:00
FileInodeChangeDate             : 2023:08:24 10:18:10+09:00
DateTimeOriginal                : 2023:07:20 10:36:43
SubSecTimeOriginal              : 637
OffsetTimeOriginal              : +09:00
ProfileDateTime                 : 0000:00:00 00:00:00
SubSecDateTimeOriginal          : 2023:07:20 10:36:43.637+09:00

2023年8月24日 @kimipooh

2017年11月24日金曜日

【備忘録】PHPMailer 6.0 ライブラリを使って GmailのSMTPからメール送信(PHP編)

PHPMailer 6.0 以降では、その書き方が大きく変わったようで、従来の方法は使えません。
そのためどうしたらよいかを書き出しておきます。
なお Gmail以外でも同様に利用できます(手持ちのさくらインターネットのアカウント(SMTPサーバー)でも試しました)。

参考情報


検証環境



  • macOS High Sierra (10.13.1)
  • PHP 7.1.7 (cli) (built: Jul 15 2017 18:08:09) ( NTS )

※以下、ターミナルアプリ(アプリケーション > ユーティリティ)を起動してからのお話です。

1. 作業場所の確保と PHPMailer ライブラリの取得


composer を利用する方法もありますが、あえて GitHub からソースをダウンロードして利用する方法を書き出しておきます。composer を利用する場合には、https://github.com/PHPMailer/PHPMailer を参考にしてみてください。


ターミナルアプリより、

mkdir php_send_test
cd php_send_test
git clone https://github.com/Synchro/PHPMailer

として PHPMailer ライブラリを、php_send_test (ユーザーフォルダ直下の php_send_test)フォルダ内の PHPMailer フォルダにダウロードします。

これで

php_send_test
┗ PHPMailer

というフォルダが出来ているはず。

2. コーディング「php_send_test.php」


名前はなんでもいいですが、説明の便宜上「php_send_test.php」として保存します。

<?php

use PHPMailer\PHPMailer\PHPMailer;
use PHPMailer\PHPMailer\Exception;

require 'PHPMailer/src/Exception.php';
require 'PHPMailer/src/PHPMailer.php';
require 'PHPMailer/src/SMTP.php';

mb_language("japanese"); 
mb_internal_encoding("UTF-8");

$mail = new PHPMailer();
$mail->isSMTP();
$mail->Encoding = "7bit";
$mail->CharSet = '"UTF-8"';

$mail->Host = 'smtp.gmail.com';
$mail->Port = 587;
$mail->SMTPAuth = true;
$mail->SMTPSecure = "tls";
$mail->Username = 'Gmailアドレス(差出人)';
$mail->Password = 'パスワード';
 // ※1は、2段階認証有効なら「アプリ固有のパスワード」を生成してそれをいれる
 // 無効なら「安全性の低いアプリからのアクセスを許可」しておく
$mail->From     = 'Gmailアドレス(差出人)'; 
$mail->FromName = mb_encode_mimeheader("表示名","ISO-2022-JP","UTF-8"); // "表示名" <メールアドレス>
$mail->Subject  = mb_encode_mimeheader("件名","ISO-2022-JP", "UTF-8");
$mail->Body     = mb_convert_encoding("本文","UTF-8","auto");
$mail->AddAddress('宛先');

if (!$mail->send()) {
    echo "送信エラー " . $mail->ErrorInfo;
} else {
    echo "送信しました" . "\n";
}

のコードがベースになります。
赤文字の部分を修正してください。

※$mail->Body の本文は、php_send_test.php 自体の文字コードが UTF-8 なら文字エンコードは不要です。つまりは
  • $mail->Body     ="本文";
でもいけます。
ただしヘッダ部分(件名や表示名)については、ISO-2022-JP の文字コードでMIMEエンコードしてあげないと文字化けするので注意。そのため上記コードでは明示的に、文字エンコード変換をしてます。

3. 送信テスト


ターミナルより

php  php_send_test.php

とタイプして、
「送信しました」
と出たら送信できています。

Could not open input file: php_send_test.php

と出てきたら、今いる場所が、php_send_test フォルダじゃないのでしょう。

cd $HOME/php_send_test
php  php_send_test.php

として php_send_test.php のあるフォルダに移動してから実行してみてください。

Appendix A. 本文について改行をしたい


$mail->Body     = mb_convert_encoding("本文

改行2
改行3
改行4
","UTF-8","auto");

とすれば
----
本文

改行2
改行3
改行4
-----
がメールの本文になります。

Appendix B. HTMLメールにしたい!


https://github.com/PHPMailer/PHPMailer/blob/master/examples/gmail.phps

を参考に、$mail->Body の代わりに、

  • $mail->msgHTML(file_get_contents('HTML ファイル名(パス含む)'), __DIR__);
      HTML部分を読み込む
  • $mail->AltBody     = mb_convert_encoding("本文","UTF-8","auto");
      テキスト部分を読み込む
     
を利用してみてください。

Appendix C. 添付ファイルをつけたい!


if (!$mail->send()) {

より前に、

$mail->addAttachment('ファイル名(パス含む)');
を追加してみてください。


Appendix D. Google OAuth2 認証を使いたい!


Google OAuth2 認証を使えば、アプリ固有のパスワード(2段階認証有効時)や安全性の低いアプリからのアクセスを許可する(2段階認証無効時)をせずに、Gmailアドレスとパスワードを使うことができ、もっとも安全な方法といえます。

Google Developer Console で キーの発行が必要になります。
詳しくは
に丁寧に説明されているので参照にしてみるとよいです。


2017年11月24日 @kimipooh

2017年11月21日火曜日

【備忘録】メールを受信フォルダの送信者全員に一斉送信する方法

メールを受信フォルダの送信者全員に一斉送信する方法(Gmail ヘルプフォーラム)をみて、なるほどそういう需要もあるのかと思ったので出来るか試してみました。Gmail の機能では出来ないことはわかっていたので、他のツールの力を借りることになります。

Thunderbird + EmailPicky 4 アドオンを使う


とまぁ大体思ったことができたのでメモしておきます。

  1. 電子メール Thunderbird で Gmail を IMAP接続で設定
  2. 「EmailPicky 4」アドオンのインストール
  3. 新規アドレス帳を作成
  4. ラベル(フォルダ)内のメールからメールアドレスを抽出し、作成したアドレス帳に保存
  5. 作成したアドレス帳のメールアドレスを全選択して、メール作成する
という流れです。
以下、macOS High Sierra (10.13.1)と Thunderbird 52.4.0 (64ビット)で検証しましたが、Windows でも参考になるかと思います。

1. 電子メール Thunderbird で Gmail を IMAP接続で設定


Thunderbird をインストールした上で、


あたりを参考に設定してみてください。

2.「EmailPicky 4」アドオンのインストール


  1. https://addons.mozilla.org/ja/thunderbird/addon/emailpicky-4/ にアクセスして「今すぐダウンロード」を選択
      がダウンロードされます。
  2. Thunderbird の「ツール」> 「アドオン」からアドオンを開きます。
  3. 歯車アイコン > 「ファイルからアドオンをインストールします」を選択して、先程ダウンロードしたアドオンを選択します。
  4. インストール画面がでるので「今すぐインストール」をクリックします。
  5. 「今すぐ再起動」をクリックします。
  6. うまくインストールできれば、下図のように表示されます。 

3. 新規アドレス帳を作成


  1. Thunderbirdのアドレス帳を開きます。
  2. 「ファイル」>「新規作成」 > アドレス帳 を選択します。
  3. 新しくアドレス帳(ここでは「テスト」を作成)を作成します。

4. ラベル(フォルダ)内のメールからメールアドレスを抽出し、作成したアドレス帳に保存


  1. 差出人メールアドレスを抽出したフォルダ(ラベル)で「右クリック」して「Pick Email IDs from this folder」を選択します。
  2. 次に下記の設定をします。
    「Search fields」項目で「From」をチェックします。
    「Choose a addressbook as a target for the found addresses」で「テスト」(新規作成したアドレス帳)を選択
  3. うまくいけば下図のように Successfully (成功)というメッセージが出ます。

5. 作成したアドレス帳のメールアドレスを全選択して、メール作成する


  1. Thunderbirdのアドレス帳を開きます。
  2. アドレス帳「テスト」を開きます。
  3. インポートされたアドレス帳を全選択します(Macなら Command + a,  Windowsなら Ctrl + a)
  4. 「メッセージを作成」ボタンをクリックします。

以上で To へ アドレス帳「テスト」に入った全メールアドレスを追加した状態でメールを書くことができます。一括 BCCにしたい場合などは分かりませんが、アドレス帳は「ツール」から「書き出す」こともできますので、それで書き出したメールアドレスデータを元に Gmail にそれをコピー&ペーストして送信することも可能かと思います。

2017年11月21日 @kimipooh

2016年3月28日月曜日

【まめ知識】そこまでする?! コマンドライン(Dock)から、Chromeアプリを直接起動する方法(MacOSX編)

まぁなんというか、そこまでやる必要ないじゃん!! とは思いますが、技術的に出来そうだったのでやってみました。

全体的な流れ


  1. ChromeのアプリIDを取得
  2. コマンドラインから、Chromeアプリを起動
  3. Automator を使って一発で Chromeアプリを起動する

とまぁこんな感じです。アプリIDさえ取得できれば簡単ですね。
以下、Google Keepアプリ の一発起動をやってみましょう。


Step 1. ChromeのアプリIDを取得