Gmailに関わることなので、ふと試してみようと思いたちましたが、ソースコードしか公開されておらず、動作させるにはそれなりに面倒でした(まぁ開発者向けですしね)。またα版というテストバージョンであり、サポートもなく何があっても自己責任になります。むしろ何か問題があったら報告してくれという人柱バージョンです。
それでもなお、試してみたい!っていう人向けに、MacOS 10.9向けのインストール方法をメモしておきます(幾つか手間取った点があったので)。開発者向けであるので、細かい点の説明はしません。そのあたりを調べることができないなら、試すのはやめておいたほうがいいでしょう。
いずれChrome Web Storeで公開するって言ってますしね。
2015年9月16日
現在なら、MailvelopというChromeプラグインで簡単利用できますね。
利用方法は「GmailなどWebメールの暗号化には『Mailvelop』が便利」(ライフハッカー)の記事がわかりやすそうです。
関連情報
- グーグル、「Chrome」エクステンション「End-to-End」を発表--ウェブメール暗号化を容易に(CNET Japan)
- Google unveils End-to-End Chrome plugin for webmail encryption(The Register)
- End-To-End Project (Google)
- Making end-to-end encryption easier to use (Google Online Security Blog)
Step 1. MacOSXの開発環境を整えよう
- Xcodeをインストールしてください
- Xcodeの設定画面より、Command Line Toolsをインストールしてください。
※svnやgcc等コンパイラを使います。(導入参照) - gitコマンドをインストールしてください
※http://git-scm.com/downloads(導入参照) - finkかHowbrewをインストールしてください(※Applendix 1/2を参照)。
※wgetとcp(GNU)が必要です(wgetは、curl -Oで代用可) - Java SDK 1.7以降をインストールしてください。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jdk8-downloads-2133151.html
より1.8がダウンロードできるでしょう。
% java -version
でバージョン確認できます。MacOS 10.9は、「java version "1.6.0_65"」が使われています。
Step 2. End-to-Endソースダウロードおよびコンパイラの準備を行う
- 1つフォルダを作成し、その場所に移動します。
- https://code.google.com/p/end-to-end/wiki/BuildInstructions より2つのシェルプログラムをファイルに保存します。
Setup Environment: setup.sh (仮)
※もしwgetをインストールしてなければ、「wget」→「curl -O」にしましょう。 - Compile code: compile_code.sh(仮)
※先頭の「#!/bin/bash --> #!/bin/sh」(bashだとエラーでて動かない)
※cp コマンドについてパス変更するかパスを通しておいてください。
Fink: /sw/bin/cp
Howbrew: /usr/local/opt/coreutils/libexec/gnubin/cp - 「bash setup.sh」でEnd-to-Endおよびコンパイラの諸準備を行います。
Step 3. End-to-Endソースをコンパイルする
- e2e_devフォルダに、「compile_code.sh」を入れて下さい
- e2e_devフォルダに移動して、sh compile_code.sh を実行してください
※cpコマンドのオプション「-t」が使われていますが、MacOSX標準のcpコマンドにはそのオプションがありません。代替方法があるかもしれませんが、GNU cpを使うほうが手っ取り早いです。
Step 4. コンパイルしたEnd-to-EndをGoogle Chromeにインストールしてみる
- Google Chromeの拡張機能画面から「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」のボタンをクリックします。
- Step1で作成したフォルダ/e2e_dev/end-to-end/javascript/crypt/e2e/extension/ を選択します。
- ほら入った (^^;
Step 5. End-to-Endを使ってみる
さわりしか使ってないから、詳細について突っ込まれても分かりません〜。
送信側
- End-to-Endのオプションより「Generate a new PGP key」を作成
※メールアドレスを入れてください。これをキーに作成されます。 - Chromeの右上に出てきたEnd-to-Endのアイコンをクリックします。
- するとメール作成ウィンドウが開きます。
宛先と内容をいれたら、「Protect with a passphrase」をクリックし、パスフレーズを入れます。これでロックされるようです。 - 入力し終わったら「Protect this message」をクリックしましょう。メール内容が暗号化されるはずです。
- 「Insert into the page」ボタンを押すと、Gmailの新規メッセージに宛先、差出人、および暗号化さえたメール内容が入ります。
- これを相手に送信します。
受信側
もちろん、End-to-Endアドオンが入ったChromeブラウザを使って下さい。
- 錠のついたメッセージが届きます。
- 錠アイコンにマウスを合わせてクリックして、パスフレーズを入れるとホレ、開けますぞ〜。(※送信側ではtestとしてますが、下記は「テスト」。画像的には別メールです。たんにスクリーンショットとってなかっただけで)
まぁまだちょろっとしか使ってないし、使える友達もいないから自己満足の域は超えませんけどね。何か気づいたらフィードバックしようかなとは思いますが。。。
Appendix 1. Finkのインストールとwget/cpのインストール
- http://www.finkproject.org/download/srcdist.php に従ってインストール
※/sw/etc/fink.confにて、unstableパッケージを有効にしてください。 - 下記の2つをインストールしてください。
% sudo fink install coreutils-default
% sudo fink install wget
Appendix 2. Howbrewのインストールとwget/cpのインストール
- http://brew.sh/ を参考にHowbrewをインストールしてください。
※シェルはbash系で(tcshだと、示されているrubyコマンドでエラーになる) - 下記の3つをインストールしてください。
% brew install coretutils
% brew install binutils
% brew install wget
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