2024年10月19日土曜日

【Mac】 ブラウザ以外からも Google翻訳へショートカットキーを使って利用する方法

Chromeブラウザなどであれば、翻訳したいテキストを選択して、右クリック(Control+クリック) > Google翻訳(クイックアクション)を使えばよいので簡単です。

では、メモアプリや Microsoft PowerPoint などからアクセスするためには、テキストをコピーして、Google翻訳を立ち上げてそこにペーストする必要があります。まぁ手間か!?といわれれば、多少は手間だけど・・・ぐらいな感じではあります。

それらを右クリックから翻訳、またショートカットキー(今回は Option + Command + t)で利用できるなら、それなりに便利になるかなぁと思いました。

この内容の元になるのは、下記のブログです。こちらは 2019年のときに書かれたものですので、少し内容が古くなっていました。そこで macOS Sequoia 15.0.1 において、下記を参考に OS標準の Automator アプリで翻訳ワークフローを作成してみたものを備忘録に乗せておきます。


STEP 1.  アプリケーションフォルダにある「Automator」を開いて設定する

ファイルを選択してきた場合には「新規書類」を選択

次に種類をきいてくるので「クイックアクション」を選択

検索窓で「java」を入力すると「JavaScriptを実行」が検索されるので、こちらをダブルクリックしてください。



すると、下記のウィンドウが表示されます。




この functions から始まるテキストについて、下記に置き換えてください。

function run(input, parameters) {
const text = encodeURIComponent(input);
const url = `https://translate.google.com/?sl=auto&tl=ja&text=${text}`;
return url;
}

ブログ上ではコードの一部がサニタイズされる可能性があるので、上記をコピーしてうまくいかない場合には、下記の画像をみて入力してください。気をつけるのはバックダッシュ(`)がある点です。



次に検索窓で「シェル」と検索して「シェルスクリプトを実行」をダブルクリックしてください。

すると下記が表示されます。

こちらについて、下記の様に設定してください。
  1. テキスト部分を「open $1」置き換える
  2. 入力の引き渡し方法を「引数として」に設定



STEP 2. 保存してクイックアクションのサービスとして登録する


さて次に保存してください。
今回の名前は「Google翻訳(和訳)」とつけました。
Google翻訳におけるURLのパラメーターとして、翻訳元(sl)を auto(自動検出)にして、翻訳先(tl)を日本語にしているので、和訳ということになります。ここを変更することで他の言語(英訳など)にできるでしょう。

Automatorから保存することで、自動的にクイックアクションのサービスとして登録されます。しかしせっかくつくったものをバックアップしておきたいかもしれません。

登録したサービスはどこに保存されているのか


$HOME/Library/Services

に保存されています。
アプリケーションフォルダのユーティリティにあるターミナルを開いて

open $HOME/Library/Services 

をタイプして Enterを押すとそのフォルダが開きます。
あるいはFinderの 移動 > フォルダへ移動なら、「~/Library/Services」を入れることでもフォルダを開くことができます。
*Libraryフォルダが隠し属性になっているため、通常は Finderから見えません。

こちらに登録されたものを削除すれば、サービスからも消えます。

これで、和訳したいテキストを選択して、右クリック(Control+クリック) > サービス > Google翻訳を選択することで、Google翻訳ページがブラウザで表示できて翻訳結果もでてくることでしょう。


STEP 3. ショートカットキーに割り当てる


デスクトップ画面の左上にあるアップルメニュー > システム設定 > キーボード > キーボードショートカットを開き、左サイドメニューの「サービス」より、「テキスト」を展開します(テキストの左側にある > をクリック)。


そして、先ほどのワークフロー「Google翻訳(和訳)」をみつけたなら、右側「なし」をダブルクリックして、割り当てたいショートカットを入力します(ここでは、Command + Option を押しながら tを押す)


これで、テキストを選択して、Option + Command + t を押すだけで、Google翻訳ページで翻訳された状態のものを開くことができます。

付録:あとから Automatorで作ったファイルを変更したい場合


下記のフォルダにアクセスして保存されたファイルを見つけます。

アプリケーションフォルダのユーティリティにあるターミナルを開いて

open $HOME/Library/Services 

をタイプして Enterを押すとそのフォルダが開きます。
あるいはFinderの 移動 > フォルダへ移動なら、「~/Library/Services」を入れることでもフォルダを開くことができます。

そのファイルを右クリック(Control + クリック)して、「このアプリケーションで開く」 > 「Automator.app」を選択します。


こちらで開いて、編集して保存しなおしてください。

なお、このワークフローを別ファイルに保存した場合、そのファイルを編集してダブルクリックすることで上書きインストールもできます。ただし、インストールすると元ファイルは消える(移動する)ので、元ファイルは ZIPファイルなどで圧縮するなどバックアップしておいたほうがいいかもしれません。

2024年10月19日 @kimipooh

2024年10月9日水曜日

【検証】Googleのデータダウンロード( Google Takeout )で Googleドキュメント、スプレットシート、スライド、フォームはどのようにバックアップされるのか

Googleドキュメント、スプレットシート、スライド、フォームなどは、Googleクラウドサービスに紐づいているため、それ単体を Googleドライブアプリを通じてコピーしてもバックアップされたことになりません(ショートカットにすぎない)。これで一度データを失うという痛い目にあったのでした。

ならば、Googleのデータダウンロード( Google Takeout )で Googleドキュメント、スプレットシート、スライド、フォームはどのようにバックアップされるのか、バックアップというからには当然ながらそのあたりは対応しているだろうという疑問があります。


検証結果


下図のように、Microsoft Word, Excel, PowerPoint形式に変換されていました。

フォームについては下図のように、回答データは CSV、フォームは HTML形式で保存されていました。



以上のように、完全な形でもとに戻すことができるバックアップではなく、あくまでデータとして見ることができるでしょうというレベルですね。

ダウンロード時の形式について


ドライブのデータをバックアップする場合、その対象フォルダの選択。あるいは形式を選択できます。


複数の形式


下記のように、
  • Googleドキュメント = Microsoft Word形式(DOCX) / PDF 
  • Googleスプレットシート = Microsoft Excel形式(XLSX) /PDF
  • Googleスライド = Microsoft PowerPoint形式(PPTX) / PDF
など、ある程度のファイル形式に変換されて保存されるということになります。



2024年10月9日 @kimipooh


2024年7月16日火曜日

【備忘録】Google グループにおいて、メンバーのメールアドレスが表示される条件を検証してみた

以下について、 Google Workspace 限定かと思ったら、無料版 Googleグループでも設定できたので、限定表示を消します。

Web版Googleグループで表示されるメンバーの表示名について



Googleグループの管理者は、利用者の各グループにおける表示名(私のメンバーシップ設定)をある程度コントロールできます。

参照:グループの設定を更新する(Google Workspace ラーニングセンター)

グループ設定のメンバーのプライバシーにある「新しいメンバーに求める ID の形式」において、3つの設定が可能です。

無料版 Googleグループ

Google Workspace の Googleグループ


表示名または組織プロフィール(Googleプロフィール)



標準設定となっており、Google アカウントのプロフィール名がデフォルトの表示名となっています。さらに、ユーザーが自由に設定を可能にします。
この場合、下記のように「Googleアカウントとリンクさせる」のチェックを外せば、任意の表示名を設定できます。


プロフィールのみ表示



こちらの設定にしておけば、メンバーの各自のメールアドレスの短縮版がデフォルトの表示名となります。ユーザーは自由に表示名を変更できますが、Googleアカウントのプロフィールとリンクすることができません。


組織プロフィール(Googleプロフィール)のみ




こちらの設定にしておけば、Googleアカウントのプロフィール名が表示名になります。ユーザーは自由に表示名を変更できません。




それぞれの設定における状況


無料版 Google グループにおいて、参加しているメンバーの情報をみるための設定は2つあります。

それぞれ調べてみると、気づかなかったこともあるのでまとめてみます。


メンバーを表示できるユーザー


こちらの権限を持っていると、Web版Googleグループからその権限をもらったグループのメンバーリストを確認できます(左サイドメニューの「メンバー」)。


もし、下記の「メンバーのメールアドレスを表示できるユーザー」の権限がない場合には、メールアドレスは、本来表示されないはずです。


しかし、実際には下記のように、メールアドレスが表示されるケースがあります。
下記では、オーナーのみメールアドレスの一部のみ表示、メンバーは両方ともメールアドレスが出てしまっています。


この理由は、メンバーの Googleグループ設定(私のメンバーシップ設定)において、Googleアカウントと「リンクしていない」場合です。そして下記のように「表示名」にメールアドレスがはいっている場合です。この場合、表示名がメンバーの名前として出てくるので、つまるはメールアドレスが出てしまうということです。



Googleアカウントとリンクしていた場合には、どうなるかというとこれまた2パターンあります。



下記のように「オーナー」のみ Googleアカウントとリンクしているのですが、メンバーからみると、名前の部分はメールアドレスの一部あるいは名前のいずれかが表示されていました。連絡先が関係あるのかなと削除したり、グループから退会してみましたが変化せず(もしかしたら即時反映しないのかもしれませんが...)。

いずれにせよ、メンバーの一人を Googleアカウントとリンクした場合には、下記のオーナーと同じように、Googleアカウントのプロフィールの表示名になるか、メールアドレスの一部のみ(hogehoge @ gmail.com なら、 hoge... @gmail.com )が表示されるように切り替わりました。




メンバーのメールアドレスを表示できるユーザー


上記2つの両方ともに「グループメンバー」など、たとえばメンバーが権限を持っている場合には、下記のようにメンバーリストに「メール / ID」の項目ができて、メールアドレスが表示されます。



では、メンバーのメールアドレスを表示権限があるのに、メンバーを表示できるユーザーの権限がない場合にはどうなるでしょうか。


こちらについては、メンバーリストは表示できません。しかし、グループに投稿された投稿メールにあるメールアドレスは表示されているので、投稿されたメンバーのメールアドレスは確認できるという状況になります。

もちろん、メンバーのメールアドレスを表示できるユーザーも権限をなくした場合には、メールアドレスは非表示になります。しかし前述しているように、表示名にメールアドレスを設定している場合には、メールアドレスは表示されている状態になります。

Googleグループをメールで受信した場合にはメールアドレスは表示される


まぁ、当たり前といえば当たり前なのですが、メールアドレスを非表示にする設定については、あくまで Web版Googleグループ限定の話です。これをメール配信する設定(一般的にそうなっているとは思います)している場合、受け取ったメールには差出人のメールアドレスが表示されています。

もちろん、 Web版Googleグループで、グループのメールアドレスで投稿する機能を有効にしていて、差出人をグループのメールアドレスにしている場合には、メールで受け取った側はグループのメールアドレスのみがでてきて、実際に投稿したメンバーのメールアドレスは出てきません。


Web版Googleグループで、参加しているグループの「私のメンバーシップ設定」を確認すること!


結論として、メールアドレスをグループで表示しなくない場合には、設定だけでなく、各メンバー側にも設定を確認してもらう必要がありそうです。


もちろんメンバー一覧にある「メンバー」の名前の部分をみて、そこがメールアドレスになっているのは一目瞭然です。ですので、そのユーザーに注意を促すということは個別にはできそうです。



以前の Googleグループだと、表示名はグループ管理者が設定できるようになっていたのですが、現在はその機能が廃止されてなくなってしまっているので管理者側では、直接的には手が出せないということになっています。

2024年7月16日 @kimipooh
2024年7月22日 加筆





2024年4月22日月曜日

無料版 Google グループの「招待状を送信」した場合の、メンバー登録するまでの手順について

以前、「無料版 Google グループの「直接追加」については、Googleアカウントを持たないメールアドレスは出来ないよう制限された模様」で説明した通り、現在 Googleアカウントを持たないメールアドレスを無料版 Googleグループに登録する場合、「直接追加」できずに「招待状を送信」する方法しか選択できなくなっています。

こちらの詳細については、下記にかかれています。

そして「招待状を送信」する場合には、参加してほしいメンバー側が「承認」する処理が必要です。つまりは、無料版 Google グループの場合、グループ管理側はあくまでメンバーになるお誘いをできても、それを許諾するかどうかはメンバー次第だということになります。

そこでどのような手順が必要なのかをまとめてみました。

STEP 1. Googleグループの管理者側が、追加したいメンバーへ「招待状を送信」する



そうすると、Web版 Googleグループの左サイドメニューの人脈 > 保留中のメンバー(管理者のみアクセス可能)において、


下記のように保留状態で登録されます。


STEP 2. 招待状を受け取ったメンバー側が承認する


下記のように、Googleグループ側からの招待状が送られてきます。
こちらのメールにある「この招待を承諾」をクリックしてください。
*届かないようなら、迷惑メールに入っていないか確認してみてください。もし本当に届いていないようなら、差出人となる下記のメールアドレスを迷惑メール対象外に設定して、Googleグループの管理者に相談してみてください。
*管理者側は相談を受けたら、一度保留中なっている招待状を消して、再度招待状を送り直してみてください。


うまく登録できれば、下記のように登録できたことがメンバー側のブラウザで表示されます。

これが完了していれば、Web版 Googleグループの左サイドメニューの人脈 > 保留中のメンバー(管理者のみアクセス可能)からそのメンバーは消えて、通常のメンバーのところに登録されていることになります。

2024年4月22日 @kimipooh

2024年3月19日火曜日

無料版 Google グループの「直接追加」については、Googleアカウントを持たないメールアドレスは出来ないよう制限された模様

最近いくつか、Googleグループに「直接追加」できないという質問が公式フォーラムにて見かけたので調べてみると、下記の通りできない仕様となっていました。

  • Add people to your group (Google Group Help) 
    == 上記より該当部分抜粋 ==
    Non-Google accounts—You can invite but can’t directly add users without a Google Account to groups ending in @googlegroups.com.
    ==
米国 Google Group Help Community をチェックすると、1週間前に追加できないという質問がでてきていました。そのため、2024年3月上旬あたりには仕様変更されていたのかなと思います。

Googleアカウントを作成していないアカウントを Googleグループに直接追加しようとすると、下記にエラーになります。


なお現時点では、独自ドメインを使って別途契約している Google Workspace の Googleグループのほうは直接追加できました。そのため、本仕様変更は無料版 Googleグループだけのようですね。

そのため、無料版 Googleグループにおいては、Googleアカウントを持たないメールアドレスは、メンバー追加時に招待状を送って相手に承認してもらうか、事前に Googleアカウントを作成しておいたもらう必要がありますね。

何故そうしたのかの情報は探しきれませんでしたが、たとえば存在しないメールアドレスの追加をしてしまうことを防ぐなどがあるのかもしれませんね。

2024年3月19日 @kimipooh